介護職から異業種を目指す方へ

近年、わが国では少子高齢化が進み、高齢者の割合が多くなっています。そのため、介護を必要とする人は増えています。しかしながら、介護職は労働に見合った賃金ではなく、人手不足が深刻な問題となっています。介護職に就いている人の平均年収は約300万円前後である一方で、サラリーマンは約400万円前後と言われています。つまり、他業種に転職をする方が、介護職続けるよりも給料が良くなる可能性が高く、離職に拍車をかけています。また、介護食から異業種へ転職する場合、夜勤から解放され、土日祝が休みになることが多く、安定した生活リズムを送ることができるのメリットに挙げられます。

とはいえ、介護職しか仕事経験がない場合、他業種だと今までのスキルを活かすことができないため、多くの方は不安に感じる方も多いでしょう。しかし、介護で培ってきた職場の人間関係の維持やコミュニケーションスキルは、転職時にアピールすることができます。もちろん、激務であることが認知されている職種であるため、体力や精神力などの高さも評価されるでしょう。転職先としておすすめなのは、高齢者向けの商品やサービスを提供している会社です。高齢者が顧客の場合が多く、今までの高齢者とのコミュニケーションを活かすことができる仕事の一つです。また、人と話すことが得意なら、コールセンターなども狙い目です。相手の話に耳を傾ける仕事は、介護の現場でも経験したはずなので、その経験は役に立つはずです。

そして、少しでも自分の希望の職種に就くためには、準備が必須になってきます。例えば転職サイトの利用はその一つです。転職サイトを運営する会社は、さまざまな分野の求人を扱うため、たくさんの求人情報を集めることができます。また、エージェントを利用すれば、自分に合った仕事や転職の進め方も教えてくれるので、とても便利です。